きっと太古の昔よりポツンと太平原に存在していた岩なのだろう。 千年ほど前にインディアンたちはその岩の上あたりに砂を固めて作ったレンガで、 要塞のような住居を作った。風化に耐えるうちにその構築物はあたかも最初から そこにあったかのように岩と同化していった。地平線すれすれの夕日が放つ光に千年前の 輝きを取り戻したかと思うとたちまち岩太平原の闇の中に消えていった。