赤茶けた砂岩で出来た渓谷に天空から光が差し込むと岩肌が赤く浮き出て来る。 この100メートルにも満たない小さな渓谷に世界各国から来た観光客がひしめき合い、 まるで神の出現を望むかのように天空からの日差しを待っていた。 その時が来ると僅かなシャッターターチャンスを逃すまいと人々がざわめいた。 あの9.11の昼下がりだった。